【やってみた】ラーメン店の新メニューをAIとブレストしてみた

業種別AI内製化

ラーメン店の新メニュー開発で一番時間がかかるのは「アイデアを言葉にする」作業で、AIはそこを肩代わりしてくれる——調理人の直感とAIの言語化能力を組み合わせると、メニュー開発のスピードが劇的に変わる。


実際にAIに頼んでみた

ラーメン店のオーナーさんと話すと、「新メニューを出したいけど、何をどう打ち出せばいいかわからない」という声をよく聞く。味の方向性はある。素材のこだわりもある。でも「それを言葉にしてメニュー表に落とし込む」段階でつまずく方が多い。

今回私は「ラーメン店オーナーになったつもり」でAIと本気でブレストしてみた。新メニューのコンセプト出し、メニュー名案、説明文、季節限定のプッシュ企画まで、実際に使えるレベルのものができたのでそのまま公開する。


チャレンジ1:夏の限定メニューのコンセプトブレスト

プロンプト全文:

ラーメン店の夏の限定メニューのコンセプトをブレストしてください。

【店舗情報】
・業態:醤油ラーメン専門店(昔ながらの中華そば系)
・客層:30〜60代男性中心・地元のサラリーマン・家族連れ
・強み:鶏ガラと煮干しのWスープ、自家製チャーシュー
・既存の人気メニュー:醤油らーめん¥850、チャーシューめん¥1,100
・課題:夏に客足が落ちる。暑い時期に「ラーメンの気分じゃない」という層を取り込みたい

【要件】
・5つのコンセプト案を出してください
・各案に:コンセプト名(2〜4文字)・内容説明・推定価格帯・ターゲット・差別化ポイントを含める
・既存の「鶏ガラ×煮干し」スープの強みを活かせるものを優先
・「夏でも食べたい」と思わせる要素を必ず入れる

AI回答(実際の生成結果):


案1:冷やし中華そば
既存のWスープを冷やしに転用。鶏ガラと煮干しの旨みを活かした冷たいつゆで、昔ながらのこだわりを夏メニューへ展開。トッピングはチャーシュー・刻み玉ねぎ・茗荷・海苔。
推定価格:¥900〜950
ターゲット:既存ファン・中高年層
差別化ポイント:「あの好きなスープが冷やしになった」という安心感と新鮮感の両立


案2:辛冷麺(汁なし系)
冷やしのつけダレにラー油と豆板醤を加えた辛みそ系の汁なし冷麺。自家製チャーシューのブロックをトッピング。ビールとの相性を訴求。
推定価格:¥950〜1,000
ターゲット:30〜40代男性・居酒屋使いのランチ需要
差別化ポイント:「ビールのアテになるラーメン」というシーン提案型メニュー


案3:塩レモンらーめん(夏限定・温)
鶏ガラスープに瀬戸内レモンを合わせた塩ベースの温かいラーメン。「夏でも温かいラーメンを食べたい人」に向けたさっぱり系。麺は細麺・トッピングに大葉と梅干し。
推定価格:¥900
ターゲット:女性・若年層・夏でも温かいものが食べたい人
差別化ポイント:既存の醤油系と全く異なる「爽やかさ」で新規顧客を獲得


案4:冷製担々麺
煮干しのだしをベースにごまペーストと合わせた冷たい担々麺。辛さを3段階から選べる仕組みに。花椒の痺れる辛さが夏の暑さに負けない。
推定価格:¥1,000〜1,050
ターゲット:20〜40代・スパイス好き・SNS映え重視
差別化ポイント:「煮干しベースの担々麺」という市場にない希少性


案5:まぜそば(つゆなし・夏仕様)
自家製チャーシューのうまみを活かしたまぜそばのベースに、夏野菜(とうもろこし・大葉・みょうが)をトッピング。温玉をのせて混ぜながら食べるスタイル。
推定価格:¥1,000
ターゲット:ボリューム重視の男性・麺好きの若年層
差別化ポイント:「昔ながらの中華そば屋がまぜそばを出す」ギャップが話題性になる


かかった時間:約3分。感想: 5案全部に「なるほど」と思える要素があった。特に「案4の煮干しベース担々麺」は既存スープの強みを最大限に活かしたアイデアで、私自身が「これ本当に食べてみたい」と思ったほどだ。オーナーが一人で悶々と考えていた時間を3分に凝縮してくれた。


チャレンジ2:新メニューの説明文(メニュー表・Googleビジネス投稿用)

プロンプト全文:

上記の「案3:塩レモンらーめん(夏限定・温)」のメニュー表掲載用の説明文と
Googleビジネス投稿用の告知文を作成してください。

【メニュー表用(60字以内)】
条件:
- 食欲をそそる感覚的な言葉
- 「夏限定」と「瀬戸内レモン」は必ず入れる
- 読んだ人が「これどんな味?」と興味を持つ終わり方

【Google投稿用(150字以内)】
条件:
- 夏限定メニューの発売を告知
- 「さっぱり」「爽やか」を軸に、暑い夏に食べたくなる描写
- 最後に「期間限定・お早めに」という希少感を
- 自然な口語体

AI回答(実際の生成結果):


【メニュー表用(54字)】
瀬戸内レモンの爽やかな酸味が、鶏ガラのやさしいスープに溶け込む。大葉と梅のトッピングで、夏限定の一杯に仕上げました。


【Google投稿用(148字)】
夏限定「塩レモンらーめん」登場🍋
鶏ガラ×瀬戸内レモンのさっぱりスープに、大葉・梅のトッピングで爽やかに仕上げました。「暑くてラーメンの気分じゃない…」そんなときにぴったりの一杯です。夏の間だけの限定メニュー、ぜひお早めに!


かかった時間:約1分半。感想: メニュー表の説明文というのはスペースが限られるだけに難しいが、AIは54字でしっかり魅力を伝える文章を出してきた。「このどんな味?」と思わせる終わり方の指示もちゃんと守られていた。


チャレンジ3:SNS告知文(X・Instagram兼用)

プロンプト全文:

醤油ラーメン専門店の夏限定メニュー「塩レモンらーめん」のSNS告知文を作成してください。

【プラットフォーム】X(旧Twitter)・Instagram兼用
【発売日】7月1日
【販売期間】7月〜9月末(限定数あり)
【価格】¥900

要件:
・140字以内(Xの文字制限を意識)
・「夏でもラーメンが食べたくなる」という感情を引き出す
・絵文字を2〜3個使ってビジュアル補完
・「明日から」「7月1日から」という発売日の情報を入れる
・ハッシュタグ8個(ラーメン関連・夏グルメ関連)

AI回答(実際の生成結果):


🍋 明日7/1から、夏限定「塩レモンらーめん」スタートします!
鶏ガラスープ×瀬戸内レモンで、暑い夏もさっぱり食べられる一杯に仕上げました☀️
¥900・数量限定につきお早めに。

ラーメン #夏限定 #塩レモンらーめん #中華そば #夏グルメ #ランチ #さっぱり系ラーメン #限定メニュー


かかった時間:1分。感想: 140字ぴったりに収まったうえに、発売日・価格・希少感・絵文字が全部入っている。自分でここまで詰めようとすると何度も書き直しが必要だが、AIは一発でまとめてきた。


かかった時間と感想まとめ

作業 従来 AI活用後
夏メニューコンセプト5案 数日〜1週間の悩み 3分
メニュー表説明文 20〜30分 1分半
SNS告知文 15〜20分 1分
合計 数日+数時間 約6分

ラーメン店オーナーの仕事は朝の仕込みから夜の閉店まで体と頭を使い続ける。その中で「言葉を考える時間」を削ってくれるAIは、いわば「言語化の外注先」だ。しかも外注費はゼロ。一人で抱え込まず、AIに投げてみることから始めてほしい。私でもできた。あなたもできる。


山崎恭平/AI内製化総合研究所 所長
株式会社インバウンドホールディングス専務取締役。営業と交渉の世界で成果を上げてきた一方、パソコン作業は横で支えてくれる事務方に頼りきりだった。AIの登場で、一番苦手だったパソコン作業が「自分でできる」に変わり、気づけば中小企業から上場企業まで10社以上のAI顧問を務めるように。スプレッドシートの関数すら分からなかった私でもできた——だから、誰でもできる。AIの学校や顧問にお金を払い続けるのは、本質的にもったいない。初期は人を頼ってもいい。でも最後は自分たちで内製してほしい。そんな思いで、このメディアを作った。

🔗 関連記事:【やってみた】カフェのGoogleクチコミ返信をAIに書かせてみた

タイトルとURLをコピーしました