【やってみた】パン屋の販促カレンダー1ヶ月分をAIで作ってみた

業種別AI内製化

パン屋の販促カレンダーは、AIに業態・季節・客層を伝えるだけで、SNS投稿文・限定商品アイデア・チラシコピーまでまとめて30分以内に出力できる。

こんにちは、山崎恭平です。私は宿泊業を軸にした経営者ですが、以前から「街のパン屋さん」という業種に妙に惹かれていました。朝4時から仕込みをして、閉店後にInstagramを更新して、翌月のイベント企画も自分でやって——あれだけ体力と創造力を使う仕事、AIで少しでも楽にできないかと思ってずっとやってみたかったんです。

今回はついに実行しました。「パン屋の販促カレンダー」をAIに丸投げしてみたレポートです。


実際にAIに頼んでみた

プロンプト①:月間販促カレンダーの骨格生成

まずは7月の販促カレンダーをつくるため、こんなプロンプトを投げました。

あなたは街のパン屋(1店舗・スタッフ4名・住宅街立地・客層は30〜60代の主婦層と学生)の店主です。
以下の条件で2026年7月の販促カレンダーを作ってください。

【条件】
- 主なイベント・記念日・季節の変わり目を拾い、販促アイデアと紐付ける
- SNS(Instagram)投稿のタイミングも週2回ペースで組み込む
- 特別商品・限定商品のアイデアも1〜2点含める
- 表形式で出力(日付/イベント/販促施策/SNS投稿テーマ)

AIの出力(そのまま掲載):

日付 イベント・季節 販促施策 SNS投稿テーマ
7/1(水) 半年の折り返し・夏本番宣言 「夏のパン祭り」スタート告知。7月限定メニューPOP掲示 「今年も折り返し!暑い夏に食べたいパンTOP3」
7/4(土) 土曜集客強化日 焼きたて時間を9:00/11:30/14:00に分けて告知 「焼きたてはこの時間!週末の朝はうちのパンで」
7/7(火) 七夕 星型パン・短冊メッセージカード付き袋販売。「願い事パン」ネーミング 「七夕限定★星のパンが登場。数量限定です」
7/12(日) 夏休み直前 子ども向け「おやつパンセット」(クリームパン・カレーパン・メロンパン)100円引き 「夏休みのおやつに!子どもに人気ベスト3」
7/19(日) 海の日・3連休最終日 「潮風セット」(塩パン・ちくわパン)期間限定販売 「海の日×塩パン。夏の定番、どうぞ」
7/22(水) 土用の丑の前週 「うなぎ風味のサンド?!」POP企画で話題づくり。実際はひつまぶし風バゲットサンド 「土用の丑にうなぎサンド?!驚きの組み合わせ試作中」
7/26(土) 夏休み本格突入 子ども向け「パンのお絵かきシール」プレゼント。買い上げ1,000円以上で配布 「夏休みのお子さんに!シールプレゼント始まりました」
7/31(金) 月末・夏の折り返し 「8月も楽しみにしていてね」予告投稿。翌月の限定商品をチラ見せ 「来月のお楽しみ……ちょっとだけ教えます」

限定商品アイデア2点:
1. 七夕コッペパン(7/7限定):クリームを星型に絞り、青い食用色素で天の川をイメージしたビジュアル重視商品。SNS映えを狙う。
2. 夏野菜フォカッチャ(7月通期):ズッキーニ・ミニトマト・コーン使用。地元農家との連携を訴求するPOPも作成し、地域密着感を演出。


プロンプト②:SNS投稿文の自動生成

カレンダーができたら次はInstagramのキャプション文を量産します。

上記カレンダーの中から「七夕限定★星のパン」のInstagram投稿文を書いてください。

【条件】
- 文字数:150〜200字
- 文体:親しみやすい・絵文字あり
- ハッシュタグ:10個(地域名は「#住宅街のパン屋」で代替)
- 最後にフォロー・来店を促す一文を入れる

AIの出力(そのまま掲載):

7月7日は七夕🌟

今年だけの特別なパンが登場します✨
星の形に絞ったクリームがかわいい「星のコッペ」、本日より数量限定販売です🥐

短冊に願い事を書くのもいいけれど、おいしいパンを食べながら願い事を考えるのも素敵じゃないですか?😊

売り切れ次第終了なので、お早めにどうぞ!

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プロンプト③:チラシ・POP文言の生成

「夏野菜フォカッチャ」の店頭POPに使うキャッチコピーと説明文(60字以内)を3パターン出してください。
夏らしさ・地産地消・ボリューム感を訴求してください。

AIの出力(そのまま掲載):

パターンA:

「地元野菜、たっぷり乗せました。夏の太陽を食べるフォカッチャ」
ズッキーニ・ミニトマト・コーンを地元農家から仕入れ。食べ応えバツグンです。

パターンB:

「この夏、野菜はパンに乗せて食べよう。」
地域の畑から届いた夏野菜がごろごろ。昼ごはんにも、おやつにもなる一品。

パターンC:

「畑から直送。夏野菜フォカッチャ、今月限定。」
地元農家さんの新鮮野菜をたっぷり使いました。日替わりで野菜が変わることも。


かかった時間と感想

全部で約25分でした。

内訳は、プロンプトを考えながら打ち込む時間が15分、出力を眺めて気に入らない部分を調整する時間が10分くらい。

正直、想像以上でした。七夕コッペパンのアイデアは私では思いつかなかったし、「うなぎ風バゲットサンド」という話題づくりの着眼点も面白かった。POP文言も3パターン出てくれば、あとは自分の好みで選ぶだけ。

パン屋さんの話を聞くと、「閉店後に疲れた体でInstagramの文章を考えるのがつらい」という声をよく聞きます。AIはそういう「疲れた頭で言葉を絞り出す仕事」を肩代わりしてくれる道具です。

月1回、30分このプロンプト作業をするだけで、翌月の販促の骨格ができあがる。それだけで十分な価値があると私は思います。


山崎恭平/AI内製化総合研究所 所長
株式会社インバウンドホールディングス専務取締役。営業と交渉の世界で成果を上げてきた一方、パソコン作業は横で支えてくれる事務方に頼りきりだった。AIの登場で、一番苦手だったパソコン作業が「自分でできる」に変わり、気づけば中小企業から上場企業まで10社以上のAI顧問を務めるように。スプレッドシートの関数すら分からなかった私でもできた——だから、誰でもできる。AIの学校や顧問にお金を払い続けるのは、本質的にもったいない。初期は人を頼ってもいい。でも最後は自分たちで内製してほしい。そんな思いで、このメディアを作った。

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