AI顧問なんて本来いらない。早く顧問を切れる会社になれ【所長コラム】

所長コラム

AI内製化の最終ゴールは、外部のAI顧問・コンサルタントを必要としない、自走できる組織になることです。

このメディアを作った理由を、正直に話します。

私はこれまで、複数社の顧問という立場でもありました。経営に関する外部支援の価値は否定しません。でもAIに関しては、はっきり言います。

AI顧問なんて、本来いらない。

少なくとも、ずっと依存し続けるものであってはならない。

「顧問を切れない会社」が増えている現実

2026年、「AIコンサル」「AI内製化支援」という肩書きのビジネスが急増しています。価格は月数万円から数十万円まで様々です。

悪いものではありません。立ち上げ期の伴走支援には意味があります。

ただ問題なのは、「切りどきを設計していないビジネス」が多いことです。顧問料を払い続けることが前提になっていて、社内には何も残らない。知識も、スキルも、文化も。

外注先が変わるたびにゼロリセット。社員は「どうせ顧問の先生がやってくれる」と思い続ける。これでは組織は育ちません。

俺でもできた。だからあなたもできる

私はPCが苦手でした。エクセルの関数も苦手。社員にいつも「これどうやるの?」と聞いていた経営者です。

それでも今、AI内製化を実現しています。週20時間の事務作業をなくし、朝会資料の作成を自動化し、メール対応にひな形システムを作りました。外部の専門家に頼んだことは一度もありません。

理由はシンプルです。AIは「専門知識」より「現場知識」を持っている人間が使うと強いからです。

宿泊業の現場を誰より知っているのは私と社員です。外部コンサルには業務の細かい文脈は分かりません。だから私たち自身がAIを使いこなすことが、最速の改善につながりました。

「早く切ってください」が最高の顧問

外部支援を使うなら、その出口を最初から設計することが大切です。方針は一つ。

「外部支援は早く卒業できる状態になってください」。

6ヶ月後には自走している。1年後には、自社で後輩を教えられる。それが支援の本来あるべき形です。

顧問に頼り続けることに慣れた会社は、次の変化にも顧問を探します。自走できる会社は、次の変化に自分たちで対応します。どちらが強い会社か、言うまでもないでしょう。

AI内製化は「思想」が先

ツールより大事なことがあります。

「自分たちでやる」という意思決定。「外部に頼らず覚える」という姿勢。これがなければ、どんなに良いツールを入れても会社は変わりません。

AIに投資する前に、まず経営者が自分でChatGPTを30分触ってみる。これだけで、「これは自分たちでできる」という確信が生まれます。その確信が、社員を動かし、組織を変えます。

まとめ:顧問を必要としない会社になる

AI顧問は悪者ではありません。立ち上げの力になります。

でも、目標は「早く卒業すること」でなければならない。

俺でもできた。経営者で、PC音痴で、多忙で、ITが苦手で、それでもできた。だから、あなたもできます。

その確信を持って、このメディアを書き続けます。


よくある質問

Q1. 完全に外部支援なしでAI内製化を始めるのは難しいですか?

A. 難しくありません。ChatGPTやClaudeは月数千円で試せます。まず経営者が自分で触り、「これは使える」という体感を得ることから始めてください。

Q2. AI顧問に依頼するなら、どういう基準で選べばいいですか?

A. 「いつ卒業するか」のロードマップを最初に示してくれる支援者を選んでください。依存関係が続く設計になっている支援は、長期的には会社のためになりません。

Q3. 経営者がAIを学ぶ時間を確保するのが難しい場合はどうすればいいですか?

A. まず1日30分だけ確保してください。朝会資料を1本作る練習、メール返信を1本作らせる練習——小さな実験から始めれば、時間への意識も変わります。


山崎恭平/AI内製化総合研究所 所長
株式会社インバウンドホールディングス専務取締役。営業と交渉の世界で成果を上げてきた一方、パソコン作業は横で支えてくれる事務方に頼りきりだった。AIの登場で、一番苦手だったパソコン作業が「自分でできる」に変わり、気づけば中小企業から上場企業まで10社以上のAI顧問を務めるように。スプレッドシートの関数すら分からなかった私でもできた——だから、誰でもできる。AIの学校や顧問にお金を払い続けるのは、本質的にもったいない。初期は人を頼ってもいい。でも最後は自分たちで内製してほしい。そんな思いで、このメディアを作った。

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