経営者がまず触るべきAIツールは、文章生成・会議録・画像生成の3領域をカバーできる無料または低コストのものです。
「AIを使わないといけないのはわかる。でも何から始めればいいか」という相談を毎週のように受けます。答えは単純です。まず1つ触れ。そこから全部始まります。
私は2年前、宿泊事業の現場でほぼPCが苦手なまま生成AIを触り始めました。最初に使ったのはChatGPTの無料版。あの日から、私の仕事の景色が変わりました。この記事では、経営者目線で「まずここから」というツールを7つ、正直に選びました。
なお、各ツールの価格は変動するため公式サイトで要確認ください。
1. 文章・思考系:3ツール
ツール1:ChatGPT(OpenAI)
言わずと知れた生成AIの代名詞。無料プランでもテキスト生成・要約・翻訳・アイデア出しができます。まず「明日の会議のアジェンダを作って」と打ってみてください。それだけでこのツールの価値を体感できます。
私の会社では、週次レポートのひな型作成・クレーム対応メールの下書き・採用面接の質問リスト作成に毎日使っています。
ツール2:Claude(Anthropic)
ChatGPTと並ぶ高性能な文章生成AI。長文の処理・微妙なニュアンスの理解に強く、議事録の要約や複雑な提案書の作成に向いています。無料プランあり。
本記事を執筆しているAI内製化総合研究所でも、長文コンテンツの構成検討に活用しています。
ツール3:Gemini(Google)
GmailやGoogleドキュメントと連携できるGoogleのAI。既存のGoogle Workspaceユーザーであれば自然な形で業務に組み込めます。無料版から試せます。
2. 会議・音声系:2ツール
ツール4:Notta(議事録自動生成)
会議の音声を録音するだけで、AIが自動で文字起こし・要約・アクションアイテムを抽出します。無料プランあり(月の利用時間に制限)。
私がこれを使い始めてから、社内会議の議事録作成が「誰かの仕事」ではなくなりました。会議後5分で要約が出てくる体験は、初めて見た社員全員が驚きます。
ツール5:tl;dv(英語会議向け)
Zoom・Google Meetの英語会議を録画・翻訳・要約するツール。海外取引がある企業に特に有効です。無料プランあり。
3. 画像・デザイン系:2ツール
ツール6:Canva(AI搭載デザインツール)
プレゼン・SNS投稿・チラシを、デザイン知識ゼロで作れるツール。最近はAIによる自動デザイン提案・画像生成機能も追加されています。無料プランあり(有料版でAI機能が拡充)。
社内資料のデザインをデザイナーに頼まなくて済むようになった会社は多い。経営者が自分で動ける武器として紹介しています。
ツール7:Napkin AI(図解自動生成)
テキストを貼り付けると自動でインフォグラフィックや図解を生成するツール。プレゼン資料や提案書への差し込みに便利です。無料プランで基本機能が使えます。
4. 7ツールの使い分け早見表
| シーン | おすすめツール |
|---|---|
| メール・議事録・提案書の文章作成 | ChatGPT / Claude |
| Googleツールとの連携 | Gemini |
| 会議の議事録自動化 | Notta |
| 社内資料・SNS画像作成 | Canva |
| テキストを図解に変換 | Napkin AI |
5. 「全部一気に使う」は失敗の元
7つ紹介しましたが、今日触るのは1つだけでいい。最初の2週間は1ツールを毎日使い、「これで業務が楽になった」という体験を1つ積む。その後に別のツールを足す。
ツールは増やすことが目的ではありません。業務が楽になることが目的です。道具に振り回されないでください。
よくある質問(FAQ)
Q1. 無料プランと有料プランはどう違いますか?
A. 無料プランは機能・利用時間・処理件数に制限があることが多いです。まず無料で試し、「もっと使いたい」と感じてから有料プランに移行するのが賢い順番です。各ツールの最新の価格は公式サイトで要確認ください。
Q2. セキュリティが心配です。業務情報を入力しても大丈夫ですか?
A. 機密情報・個人情報・未公開情報は入力しないことが原則です。各ツールのプライバシーポリシーを確認し、社内規程を整備したうえで使い始めることをお勧めします。
Q3. スマートフォンでも使えますか?
A. 今回紹介したツールはいずれもスマートフォンアプリ対応しているものが多いです。まず移動時間などに試してみることができます。
この記事を書いた人
山崎恭平/AI内製化総合研究所 所長
株式会社インバウンドホールディングス専務取締役。営業と交渉の世界で成果を上げてきた一方、パソコン作業は横で支えてくれる事務方に頼りきりだった。AIの登場で、一番苦手だったパソコン作業が「自分でできる」に変わり、気づけば中小企業から上場企業まで10社以上のAI顧問を務めるように。スプレッドシートの関数すら分からなかった私でもできた——だから、誰でもできる。AIの学校や顧問にお金を払い続けるのは、本質的にもったいない。初期は人を頼ってもいい。でも最後は自分たちで内製してほしい。そんな思いで、このメディアを作った。
🔗 関連記事:[「うちの社員はAIを使えない」は経営者の言い訳である]

